展開期間中の季節感を最大限に生かし売場全体でハロウィンイメージを演出
陳列効果でパスタソースは130%の販売実績に急伸
今回ボリュームコース金賞を獲得したPLANT-5 横越店は、キユーピーのコンテストに3回連続で参加。前2回に銀賞を受賞しており、今度こそは、と満を持しての参加で初の金賞を受賞した。
陳列を担当したのは同店チーフの中山賢一氏。受賞の感想について中山氏は、「知らせを聞いて、キユーピーさんの担当者を思わずハグしてしまいたいくらいうれしかったです。今度こそ金賞を取ろうと熱意を持ってサポートしていただき、結果につなげることができたので本当によかったと思います」と喜びを語る。
今回の陳列はこれまでの銀賞という結果を踏まえ、従来とは異なる陳列にチャレンジした。
まず陳列時期が10月なかばから10月末までの期間だったため、季節性を踏まえてハロウィンをテーマにすることに決定。「どうせやるなら、インパクトのあるハロウィンの気味悪さをアピールするような陳列をしよう」(中山氏)と考え、アイデアについては、キユーピーの店頭フォローを行うグループ企業(株)ケイ・エスエスの担当者である、佐藤直美氏と相談したという。
その結果、かぼちゃのお化け「ジャック・オ・ランタン」を制作し、アイキャッチとして配置するなど、さまざまなオリジナルツールを駆使した、売場全体で独特のハロウィンムードを演出する、迫力のある陳列を実現させた。
来店客に楽しんでもらえる売場をめざしたが、結果として子供たちの関心を集めるなど、大きな反響があったという。さらに陳列期間中の販売実績が、昨年対比で130%を記録。コンテストでの金賞をめざした陳列が、販促面でも大きな成果をあげる結果となった。
商品が手に取りやすく関連商品も訴求する売場
メーカー主催のディスプレイコンテストについては、近年は本部の方針を受けて積極的に参加するようになったという。本部が情報を取りまとめて店舗に流すケースもあれば、各メーカーの営業担当者から直接提案を受けることもあるという。
中山氏は「私自身はこれまで、こうしたコンテストについてあまり詳しくありませんでしたが、キユーピーさんのコンテストで惜しいところまで行ったことをきっかけに、もっと上をめざしたいという思いが強まりました。とくに社内の他店舗が金賞を受賞していたことが、一層、刺激になりました」と言う。
また一緒に陳列を考えた佐藤直美氏は、「実際の陳列で意識したのは、インパクトがあり目立つだけでなく、販促物がお客さまのじゃまにならないよう、あくまでも商品が手に取りやすい陳列にすることでした。また陳列自体のボリューム感を失わないように、販促物の大きさや高さも計算しながら陳列しました」と語る。
さらにキユーピーのパスタソースだけでなく、パスタ麺などの関連商品をクロス展開し、店舗全体として販売実績の向上につなげることも意識したという。
中山氏は、「キユーピーさんのコンテストは毎年決まった時期にパスタソースや、ドレッシングをテーマとした企画が行われています。今回も佐藤さんや、キユーピーさんの営業担当者のサポートが大きかったので、今後もぜひ積極的に参加し、今回を上回るような陳列を考えてみたいと思います。もちろん、その結果として連続受賞することができたらうれしいですね」と意欲的に語ってくれた。