オリジナルのアイデアを生かした販促物でボリューム感と迫力ある売場を実現
コンテスト参加を継続することでコミュニケーションも充実
亀田製菓では、2023年10月10日の「亀田の柿の種の日」に向けて、いろいろなレシピに柿の種を“かけて楽しむ「かけの種」”をテーマにしたプロモーションを展開。その一環として実施されたディスプレイコンテストでは、東武ストア新柏店が、ボリューム陳列コースでグランプリを獲得した。
実際に陳列を担当したのは、同店副店長兼加工食品主任の吉岡郁生氏。亀田製菓のコンテストには継続して参加してきたが、グランプリの受賞は今回が初めて。吉岡氏は「メーカーさんから提案される企画については、積極的に参加していこうというスタンスです。特にメーカーさんの“熱量”を感じる取り組みについては、そうした商品は実際に売れることが多いので、売上を活性化するという意味でも参加するようにしています」という。
今回のコンテストでは、柿の種を「かけて」楽しむというテーマがあったので、通常もっとも動きがよい「180g亀田の柿の種6袋詰」をメインに、その他のフレーバーの商品を陳列することにした。販促物などは、店のイメージや希望を伝えて、亀田製菓の担当者に相談し、制作を依頼した。こうした協力関係は、これまでのコンテスト参加実績や、日頃からのコミュニケーションによってスムースに機能しているという。
吉岡氏は「できてきた販促物は何もいうことがないほど、すばらしいものでした。これに支給の販促物などを加えて売場を展開しました」という。
また、徐々に商品が売れていった後も、ボリューム感を失わないような並べ方を意識した。結果として、ダイナミックで目立つ売場づくりに成功。
「陳列場所は、入口近くの目につきやすいスペースで、いつも亀田製菓さんの企画を展開している場所です。柿の種の場合、菓子類の中でも男性のお客さまの関心が高く、今回も男性が多かったです。やはりつまみとしての需要もあると思いますし、陳列期間中の販売実績も上々でした」(吉岡氏)。
メーカーが力を入れている商品は販売実績向上につながる
こうしたコンテストに積極的に取り組む理由について、同店店長の細村昌克氏は次のように語っている。
「まずお客さまに繰り返し来店していただく中で、常に変化のある鮮度感のある売場を楽しんでいただきたいということ。また新商品など、メーカーさんが力を入れている商品を展開し、反応が良ければ事後に定番に組み込むなど、さまざまな判断材料になるということ。これらのメリットを踏まえて参加しています。
また吉岡も言ったように、売場で足を止めていただいたり、実際に売上を上げていくという観点で、メーカーさんの熱意や協力が大きな力になることはまちがいないと思います」また吉岡氏も今後の取り組みについて、「日頃から他店の売場を見て参考にすることも多いですが、最近は社内の他店の売場も映像などで見られることが多くなりました。今回グランプリをいただいたことをきっかけに、研究や努力を重ねて、また賞をいただけるように積極的に取り組んでいきたいと思います」と語ってくれた。