需要期に向けたプロモーションの一環としてディスプレイコンテストを効果的に活用
広域から集まる多様な顧客層に向けてわかりやすい売場づくりをめざす
2024年にフマキラーが開催した「豊かなカダンライフディスプレイコンテスト」では、鹿児島県を中心にホームセンターなどを運営する株式会社ニシムタの本部と同立地の旗艦店・ニシムタ与次郎店がカダンオリジナルコースのグランプリに輝いた。同店は、これまでのコンテストにも参加しており、今期も参加を前提に、早くから陳列のアイデアなどを話し合っていたという。
陳列を主に担当したのは、同社商品部園芸バイヤーの津崎良浩氏。受賞の知らせを聞いた感想として、「グランプリというすごい賞をいただくことができ、大変ありがたいです」と語る。また同店店長の西剣四郎氏も、「売場のメンバーを含めてかかわったスタッフ一同、大変喜んでいます」と喜びを語っている。
同店は錦江湾に面した商業・観光・ビジネスエリアに立地しており、週末を中心に広域からの集客力を持つのが特徴。それだけに園芸薬剤や除草剤などの需要期に向けた訴求についても、ビギナー層を含む幅広い顧客層に向けて、わかりやすく提案力のある売場づくりをめざしている。
「そうした観点から、フマキラーさんの企画については、販促物のサポートも手厚く、大変効果的だと考えています。また、鹿児島では除草剤などの需要期が長く、11月頃まで売れる傾向があるので、店として重視しているカテゴリーでもあります」(津崎バイヤー)。
こうした背景から、コンテストへの参加についても意欲的。津崎バイヤーは、「シーズンに向けては、近隣の競合店も園芸薬剤や除草剤を強く訴求しているため、そうしたなかでよりアピール力のある売場をつくり、差別化を図りたい」という意味合いも大きいと語っている。
パラソルと巨大商品のPOPをアイキャッチとして効果的に活用
今回の陳列はアーケード状の天井を設置した外売場で展開。ガーデンセンターのメーンコーナーとして、来店客の目に留まりやすいスペースだ。
陳列はパレットの上に除草剤をメーンに展開したほか、併せて病害虫対策商品や、犬・猫の忌避剤などを展開。レンガ状の腰巻きや上部に掲げたパラソル、商品パッケージをかたどった巨大POPなどをアイキャッチとするインパクトのある陳列を実現した。
津崎バイヤーは、「商品そのものは手に取りやすい位置で展開し、販促物やディスプレイで高さを出すように工夫しています。またビギナー層に向けては、除草剤の使用面積の目安がわかりやすいように、実寸大の1㎡のパネルを掲げています。これはフマキラーさんに要望して用意していただいたのですが、大変効果的だったと思っています」と言う。
来店客の多くが足を止め、商品を“手に取やすい”という声もあるなど、反応も上々。販売実績の向上にもつながっている。
津崎バイヤーは、「陳列に当たっては、フマキラーさんはもちろん、代理店である株式会社welzoさんからも多大な支援をいただきました。こうした多くのサポートを受けた結果としてのグランプリ受賞ですので、ひときわうれしく、感謝したいと思っています」と言う。また、今回の受賞を受けて、「来年度はよりオリジナリティの高い売場を演出し、グランプリの連続受賞をめざしたい」と、次の参加についても意欲的だ。