バナナのほか、パインや加工品も大々的に展開「バナ活」と同時展開のキャンペーンを訴求する
前回の準グランプリからさらに上をめざして参加
ドールでは、1日2本のバナナを食べる食習慣「バナ活」の健康効果について、普及・啓発活動を推進しており、今回のディスプレイコンテストも「バナ活」がテーマ。
このコンテストでグランプリを獲得したのが、㈱ホクレン商事が運営するホクレンショップFoodFarm函館昭和店だ。同店は、幹線道路に面したモール形式の複合商業施設内に立地する食品スーパー。家電量販店や、アパレル製造小売店などが同居し、広域からの集客力を持つ。幅広い年齢層の顧客から支持されてきた大型店だ。
陳列を担当したのは、同店副店長で、青果チーフを兼任する香川高広氏。同氏は「日頃からドールさんのバナナとパイナップルは、カテゴリーの主力商品として取り扱っており、よく売れています。前回もドールさんのコンテストに参加しており、準グランプリをいただきましたので、今回はさらに上をめざして参加しました。ただ、本当にグランプリをいただけるとは思っていませんでしたので、結果を聞いてびっくりしています。大変うれしいです」と喜びを語っている。
香川氏は、青果部門を担当してきた経験が長く、売場のつくり方や売れ行きの見込みについて、あまり不安を感じることはなかったという。テーマが明確な売場コンテスト企画で、支給される販促物も豊富だったので、それほど悩むこともなく売場をつくり上げた。
バナナの販売実績は通常の1.5倍に急伸
陳列を行ったのは、店舗入口の青果コーナーで、通常バナナ売場を展開している定番コーナー。来店客が必ず目にする一等地だった。
商品については、ドールのバナナ「極撰バナナ」「スウィーティオバナナ」「低糖度バナナ」「プレミアムスウィートバナナ」などのほか、パイナップルや、ボトル入りの加工品などを大規模に展開。紙袋包装のバナナは、SDGsの取り組みをアピールする意味で、取り入れた。
同時期に実施中の「バナ活」にちなんだ消費者キャンペーンをポスターなどで訴求したほか、最上段に公式キャラクターの「スウィーティオ」入りのパネルを掲げてアイキャッチとした。
「かなり迫力ある売場ができたので、展開中の販売実績も好調で、計画どおりの数量をきれいに売り切ることができました。期間中の販売実績は通常の1.5倍くらいでした。お客さまの反応としては、キャンペーンのキャラクターである、プロゴルファーの岩井姉妹のポスターへの関心が思った以上に高く、反響がありました」(香川氏)今回の受賞を機に、今後も声がかかれば積極的にコンテストに参加していきたいという香川氏だが、青果部門では、他部門と比較してメーカー主催のコンテストに参加できる機会は多くないという。
「年に数回、社内での販売コンテストが実施されており、それが売場づくりのアイデアを考える機会にはなります。しかし社外を含めたコンテストとなると、やはり刺激にもなりますし、よりいい経験になると思います。何より、お客さまにいい商品をご提案し、陳列を含めて喜んでいただく機会として、今後もチャンスがあれば挑戦していきたいと思います」と意欲的に語ってくれた。