インパクトとインスピレーションをキーワードに結果を出せる売場づくり
楽しみながら売場に挑戦!
今年1月に実施された「2017年 味の素冷凍食品株式会社 新春中華フェア ディスプレイコンテスト」において、ボリュームコースのグランプリを受賞したのは(株) Olympic(東京都国分寺市、金澤良樹社長)の港北ニュータウン店。売場づくりを担当したデイリーグループ主任の河野魁翔氏は「売場づくりが好きで、楽しみながら取り組んだ売場でグランプリを受賞でき、とてもうれしいです」と喜びを語ってくれた。
売場づくりにおいて、発想時のインスピレーションと完成時のインパクトを重視している河野主任は「平台ケースにお客さまを誘導するために、天井からパッケージダミーを吊るすことを考えた」という。その発想は、対象商品が「ザ★チャーハン」「ギョーザ」「ザ★シュウマイ」だったことから、地元である横浜の中華街を思い出した。そこで、街頭に吊るされている中華提灯からインスピレーション得て、このディスプレイを考えたとのこと。結果として、客動線のどこからでも目立つ売場となった。
さらに、パッケージダミーで「ザ」の文字をつくっている。「これは、商品のネーミングの一部でもあり、当店でも自信を持っておすすめできる商品であることの象徴にもなっています」(河野主任)とのこと。
このようなアイデアに加えて、平台2台を使用することで、商品のボリューム感も生み出している。演出力とインパクトを兼ね備えたダイナミックな売場には、発想力やこだわり、楽しみながらつくりあげる気持ちなどがたくさん込められている。
付加価値のある店舗として
港北ニュータウン店は、食品から生活雑貨までワンストップで購入できる総合ディスカウント店であるが、価格訴求とともに、付加価値のある店づくりも推進している。「そのひとつが専門店。コーヒーの専門店と酒類の専門店を併設しています。しかも、お酒売場にはソムリエが常駐しており、専門性やこだわりを訴求しています」と店長の小松功氏。来店者それぞれの好みから、価値観が見出せる店として展開している。
売場づくりにもこだわり、売場に足を止め、楽しみながら買物ができる品揃えや演出を行っている。河野主任は「自分自身が売場をつくるのが好きなこともあり、楽しみながら取り組み、その結果、売上がアップしたり、お客さまに喜んで買物をしていただけることは、とてもうれしく、達成感もあります」と語る。その一環としてディスプレイコンテストの参加があるという。「自分の売場づくりは、どのように評価されるのだろう」と思ったのをきっかけに、2年ほど前からコンテストに参加している。評価をされ、受賞する喜びだけでなく、売場の活性化につながるという実践的な面も見逃せないとのこと。
コンテストに参加するメリットは、メーカーとの協力関係や信頼関係が構築できることにあると語る小松店長は「味の素冷凍食品様は、ゴルフでたとえるとキャディーのような存在。風や芝目を読むようにアドバイスをいただける。それによって、力を引き出せることがあります」と語る。
「今後も、さらに売場のレベルアップをめざして、今以上に高評価をいただける売場づくりを行っていきたい」と河野主任は語ってくれた。